豆知識

アートフラワーとプリザーブドフラワー


こんにちは、アートフラワーギフト専門店「メリアルーム」の知覧です。

2月3日は節分でしたね。「節分」は季節を分けるという意味があり、各季節の始まりの日の前日がこれにあたります。2018年は2月4日が「立春」、春の始まりです。まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では昨日からもう春なんですね。近所のお花屋さんの店頭には、チューリップやラナンキュラスなど早春のお花が並び、春らしいパステルカラーが目に留まって、早くも春の訪れを感じさせてくれます。

さて、前回の記事では、メリアルームで販売している「アートフラワー(アーティフィシャルフラワー)」についてご紹介いたしました。今回はよく聞かれることのある、「アートフラワー」と「プリザーブドフラワー」の違いをご紹介いたします。

アートフラワーを使った装飾

プリザーブドフラワーとは?

プリザーブドフラワーは、実際に購入したことはなくても、聞いたことはある、見たことはある、という方は多いのではないでしょうか。生花の代わりに、プリザーブドフラワーのアレンジメントを飾っているホテルや病院の受付などをよく見かけます。アートフラワー同様に、結婚式のブーケをプリザーブドフラワーにされる方もいらっしゃいます。

「プリザーブド」というのは英語で「保存する、保つ」というような意味です。”生花”を”保存”した状態のものがプリザーブドフラワーなのです。

プリザーブドフラワー=元々は生花

生花や植物に特殊な加工をして、綺麗な状態を長く保てるようにしています。専用の液を使用して花の色を脱色し、そこに色をいれていきます。そうすることで、水やり不要で数年ほどそのままの状態でお花を楽しむことができます。

2つの花の違い(メリット・デメリット)

アートフラワーのブーケ アートフラワーとプリザーブドフラワーの違いを、それぞれのメリット・デメリットから見ていきましょう。

アートフラワーのメリット

■枯れずに長く楽しめる・・・アートフラワーの最大の特徴。保管をきちんとしていれば、形が崩れたり色あせる心配が少なくずっと楽しんでいただけます。

■種類が豊富・・・バラなどの代表的なものから、桜、あじさい、ひまわりなど季節の花も豊富に揃います。例えば、アートフラワーなら、まだ桜が咲く前の冬の季節でも桜のギフトをプレゼントすることができます。

■様々なデザインが可能・・・プリザーブドフラワーや生花に比べ、花びらが傷ついたり折れたりする心配がないので、扱いやすいです。そのため花以外の異素材との組み合わせが自由にでき、生花には難しいデザインをすることもできます。

アートフラワーのデメリット

■香りがない・・・花の楽しみ方のひとつに「香り」があります。残念ながら現状のアートフラワーでは香りを楽しむことができません。

■みずみずしさがない・・・シルクやポリエステルなどの素材で作られているため、やはり生花に比べるとみずみずしさは劣ってしまいます。

 プリザーブドフラワーのメリット

■生花に近いしっとりとした触感・・・やわらかな質感で、生花に見た目も手触りも近い高品質なものもあります。

■枯れずに長く楽しめる・・・一般的には、半年から3年間ほど綺麗な状態が保てます。夏場の暑い時期には、生花は持ちが悪くなってしまうので、プリザーブドフラワーを飾る方も多いです。直射日光や湿気など、保管場所により楽しめる期間にばらつきはあります。

■色合いが豊富・・・色は着色のため、生花にはないプリザーブドフラワーならではの色もあり、カラーバリエーションが豊富です。ブルーのバラやビビットなピンクなどもキレイです。

プリザーブドフラワーのデメリット

■とても繊細・・・花びらに傷やひびが入りやすく、制作の際も飾る際も、取り扱いには注意が必要です。湿気や乾燥によって、花びらにシワが入ったり色あせてしまいます。痛まないようにケースに入れて飾っていることも多いです。

■花の種類は少なめ・・・プリザーブドフラワーの加工には適さない生花もあるため、アートフラワーに比べると種類は少なめです。

ひまわりのアートフラワー
アートフラワーのひまわり
あじさいのフラワーアレンジメント
あじさいを使用したアートフラワーアレンジメント

お花をプレゼントする場合や自宅に飾る場合、素材の長所と短所を知って置くと、より最適なお花を選ぶことができると思います。最近では、お花屋さんで生花、プリザーブドフラワーに加え、アートフラワーやドライフラワーを扱うところも増えてきました。ぜひお店に足を運び入れてみてください。それぞれの良さを上手く利用して、お花のある暮らしを楽しみませんか。