こんにちは、アートフラワーギフト専門店「メリアルーム」のコンシェルジュ木村です。メリアルームでは、プロポーズ・記念日・誕生日プレゼントに贈る専用のフラワーギフト会社です。ずっと枯れずに飾れるアートフラワーを使用し、花にサプライズ＆感動の仕掛けを込めてハンドメイドで制作、自社インターネットサイトで販売し、東京から全国へお届けしております。
前回のスタッフインタビュー【商品企画編～第１回：夏を凝縮！LoveBookモデルチェンジ誕生秘話】に続き、今回もメリアルームギフト誕生の要である《サプライズ＆感動の仕掛け》を生み出すデザイナー集団「商品企画チーム」にインタビューしました！
夏の季節に人気の、プロポーズ専用ギフト「LoveBook-summer ring-（ラブブック・サマーリング）」について、今回のインタビューではメリアルームギフトの中でも特に繊細なデザインとこだわりの素材を使用している部分について、実際に精巧にハンドメイドで作り上げる職人の想いなどもお伝えさせていただきます。どうぞ最後までお読みください♪
第２回「オールハンドメイド！職人技の制作風景を大公開」←今ココ
第３回「発売中！夏季限定・LoveBook-summer ring-の商品説明」
２０２０年６月にモデルチェンジした、花と手紙のプロポーズ専用ギフト「Love Book-summer ring‐（ラブブック・サマーリング）」は、夏を感じる爽やかなブルーに、天然の貝殻やヒトデ形のアクセサリーパーツなど、夏をイメージする装飾をギュギュっとボックスに閉じこめた商品です。ボックスは、長編物語が書かれた本のように分厚く、開閉する仕様に作っているため「Book（ブック）」と命名しています。
これから訪れる夏に向けてプロポーズを検討している方や、海辺で告白した・夏に出逢ったなど、夏が思い出深いカップルにもオススメなプロポーズ専用フラワーギフトです。
第１回インタビューのおさらいですが、「LoveBook-summer ring-（ラブブック・サマーリング）」が２０２０年にモデルチェンジをした大きなポイントとして３つありました。
１.親しみやすいイメージと装飾
２.夏を感じる色合い
３.新たなプロポーズ演出
そして第２回インタビューでは、ラブブックという1冊の本の中に散りばめられた１㎜単位の細やかな装飾の制作模様について、ラブブック専属フローリストである馬場にインタビューましたので、詳しくご紹介させていただきます♪
◆Love Book（ラブブック）の制作について◆
▼馬場さん、本日はよろしくお願いします。はじめにメリアルームの”LoveBook専属フローリスト”について、どのようなお仕事か教えていただけますか？
—–こちらこそ、よろしくお願いいたします。LoveBookの専属フローリストとして、５年ほど制作をしている馬場です。
まず、LoveBook（ラブブック）というのフラワーギフトは、プロポーズだけのために考えられた当社オリジナルギフトで、飛び出す絵本のように本をめくるとフラワーデザインが立体的に表現されるというのが、大きな特長です。本日ご紹介する夏推奨の「summer ring（サマーリング）」のほかに春推奨の「Sakura（サクラ）」と冬推奨「White tree（ホワイトツリー）」全部で３つのデザイン展開をしていて、私はその３つ全ての制作を担当しています。
▼Love Book（ラブブック）は見た目だけでもとても繊細さが伝わりますが、実際、１つを仕上げるのにどのくらい時間がかかるのでしょうか？
—–ラブブックは、まず最初に数十種類の細かなパーツを作ります。ここにまず、多くの工程と時間を要します。そして全てパーツが仕上がった状態で、最終の組み立て（飛び出す絵本の部分）を行うのですが、組み立て作業だけでも２時間ほどかかります。組み立て作業を簡単に説明すると、このような感じです！
①アジサイを1枚ずつ輪っか（リング）になるように重ねて“フラワーリング”を作り、Bookに設置する
②設置したフラワーリングに、プルメリアの花・貝殻・パール・白ロープなどを立体的に加えていく
③フラワーリングの側に“プロポーズの仕掛け”となる小さな小瓶を設置。最後に細い青ロープやゴールドのヒトデを装飾して輝く海を表現する
サマーリングは、３種類あるラブブックの中で最も時間のかかるアイテムです。その理由は、他の２つに比べて、ボックスを閉じたときに、重なり合うパーツと装飾品の数がとても多いためです。これは、春の桜のアーチ・冬のホワイトツリーのように、主役となる花が“山折り”に閉じられるのに対して、夏のサマーリングは“谷折り”に閉じるからなのです。
何度も何度も開閉を繰り返しながら、装飾同士がぶつかり合わず、開いたときに美しい状態で花々が立体的に表現されるよう、何度も微調整をしながら制作するので、どのラブブックよりも丁寧な作業が必要な商品です。
▼組み立てのみで２時間！パーツづくりから計算すると、１個完成するまでに何日もかかりますね…。工程が多く精密なラブブックですが、こだわりポイントや難しい工程を教えてもらえますか？
—–沢山ありすぎて今回だけでは語り切れないので…私からは３つに抜粋してご紹介しますね。
＜１．アジサイのフラワーリング＞
フラワーリングは、爽やかなブルーと上品なホワイトを混ぜた２種のアジサイで作られています。アジサイといえば小花のように見える「萼（ガク）」の集合体で出来たこんもりと大きな花ですが、ラブブックではこのガクを全てバラバラにします！！そして、１つの輪（リング）になったとき綺麗なグラデーションに見えるように調整しながら、１つの大きなリングに変身させていきます。
ここからが言葉では上手く説明できない難しい部分なのですが、同時に私のこだわりポイントでもあります。リングの制作は“ほぼ感覚”なのです…（笑）付ける場所・長さ・角度や花びらの細かいカットまで、明確な指定がありません。
もちろん見本となる完成品を見て触りながら制作していますが、アートフラワーというと「造花だから形は全部一緒でしょ」と思う方もいるかもしれませんが、アートフラワーも生花と一緒で、１本１本に個体差があるんです。花によって差が生じるため、機械で作るように手順通りにやれば同じものが作られる・・という単純にはいかず、毎回、その花の癖を把握し美しく加工する感覚を掴むまでに相当の年月が要りました。自分で言うのもなんですが…、体で覚えていく職人技なのです。
＜２．ラブブックの黄色いプルメリア＞
先ほどもお伝えしたように、Bookを閉じたときに花材と装飾品とBook本体がぶつからないよう開閉を繰り返し、数日かけて修正を行います。その開閉問題の中でも、一番大変な部分は黄色い夏の花「プルメリア」の位置になります。
このプルメリアは、リングに合うサイズと花姿にするため“サマーリング専用プルメリア”へと変えています♪プルメリアもアジサイと同様、花びら１枚ずつに解体し、フラワーリングに合わせてBookに収まるサイズへカットをしてから、１輪のプルメリアに作り直します。
プルメリアはとても柔らかい素材で出来ているため、箱にぶつかる・こすれる・折り込まれる、などがないように特に細心の注意を払い、チェックしています。サマーリングには３輪の黄色いプルメリアを使っていますが、ぜひ実際に観ていただき、１輪ずつ異なる表情を感じていただきたいです。
＜３．手紙のはいった小瓶の固定＞
LoveBookは「プロポーズ専用のフラワーギフト」です。そのため、このラブブックを通してプロポーズを伝える瞬間が２人にとって最大に盛り上がる瞬間となります！ラブブック・サマーリングにとってのピーク（＝プロポーズを伝える瞬間）は、手紙の入った小さな小瓶（ボトルメール）から引き出した“Marry me?のメッセージが刻まれた小さな地図”です♪
そのため、小瓶が“美しく見える位置”や“地図が取りやすい角度”に、こだわって貼り付けをしています。他の工程に比べると地味な作業なのですが、プロポーズを成功させる一番大事な部分のため、より一層、気合いが入る部分です。
ボトルメールを固定する位置は、ラブブックの最終ページを開いた右下です。フラワーリングのように開いた中心に貼り付けるのではなく、開閉の際にフラワーリングとぶつからないように・そして傾けたまま動かないよう隙間に入れ込むので、見た目以上に難しく高い技術が必要です。
ラブブックには制作者に実際に聞かないと分からない細部に至るこだわりと技術力が試されるフラワーギフトですね！馬場さん、どうもありがとございました！
今回は「LoveBook-summer ring-（ラブブック・サマーリング）」に制作風景や職人技ついて詳しく伺いました。次回は、引き続き制作者の馬場と、デザイン企画の井手のインタビューから、更に知って欲しいラブブックの魅力魅力についてご紹介します。どうぞ来月もお楽しみに♥
来週には関東は梅雨明けするようで、夏本番！そして「オリンピック」も近づいてきますね。コロナウイルスや豪雨が続き不安な日々を抜け出すのは未だ先になりそうですが、このような時だからこそ、大切な人と過ごす１日を今まで以上に大切にされる方が増えてきているのではないでしょうか？
メリアルームのアトリエでは、ラブブック・サマーリングやひまわりの花束などが棚に陳列され一足お先に夏真っ盛りです♪これからやってくる夏本番へ向けて、うずうずとしております☆愛する人へのプロポーズギフトに、ぜひ枯れないアートフラワーをご検討くださいませ♥