メリアルーム, 商品紹介

【スタッフインタビュー】商品企画編~第1回:赤バラ製ローズベアー誕生の裏側!


こんにちは、アートフラワーギフト専門店「メリアルーム」のコンシェルジュ木村です。2020年コロナ禍以降、インターネットでお買い物を済ませる機会がグッと増えましたね。

お手持ちのスマートフォンから簡単に注文でき、外出をしなくても自宅まで商品が運ばれてくる便利な時代になりました。とっても便利な反面、ネット購入での失敗体験や不安もまだある・・という方も多いのではないでしょうか。

荷物を開ける女性

メリアルームは、2012年の創業以来ずっと実店舗を持たずネットショップ販売のみを行っているフラワーギフト会社です。インターネットが持つ多くの人に届ける力を使って、メリアルームの花、愛・幸せ・感動を全国へ届けたい!という想いからスタートしました。

そして、プロポーズ・記念日・誕生日・クリスマスプレゼントに贈るアートフラワーギフトをハンドメイドで制作し、自社ネットショップで販売、現在は年間1万件の花を東京から全国へお届けしています。

フラワーコンシェルジュ

今回のコンシェルジュブログは、そんなメリアルームが自社の商品やサービスクオリティに対してどのような考えを持ち、ものづくり&おもてなしサービスを行っている「なかのひとたち」をご紹介しながらお伝えしていく、スタッフインタビューの第3弾です。

第3弾も、メリアルームギフトを生み出す要となっている「商品企画チーム」にインタビューしました。このブログをご覧いただいた皆さまが、ネットショッピングの不安を少しでも解消でき、安心や楽しい体験に繋げていけたら嬉しいです。

 

~第1弾スタッフインタビュー~
「フラワーギフト_シンデレラのガラスの靴編」

~第2弾スタッフインタビュー~
「フラワーギフト_Lovebook編」

 

第3弾では、メリアルームの中で最も制作時間を要するアートフラワーギフト「365輪のバラ製テディベア・メッセージローズベアー」にクローズアップします。

世界に1つのテディベアを生み出すため、ハンドメイド技術を高めてきたこだわりについて、全3回に渡り迫っていきたいと思います!どうぞ最後までお読みください♪

 

第1回「赤バラ製ローズベアー誕生の裏側!」←今ココ

第2回「大公開!300輪以上のミニバラがベアーになるまで」

第3回「テディベアの贈り方」

第4回「テディベアのプレゼント演出はどうやって生まれた?-スタッフ体験談を紹介-」

 

テディベアを渡す彼

2021年10月27日(水)は、「テディベアズ・デー」です♪

愛する人へ“Thinking of you(あなたのことを想う気持ち)”を、テディベアを通して伝えましょう♥という日になります。

家族や恋人、友人など大切な人に「あなたのことを大切に想い愛している私は、ここにいます!」と、普段は言えないけれど素直な気持ちをテディベアに託して贈るという、ロマンチックな記念日です。

バラとプレゼントを渡す男性

メリアルームのバラ製テディベア「メッセージローズベアー」も、プロポーズ・入籍日・結婚式・結婚10周年記念日など、愛する人との人生の節目や絆が深くなる日に、その気持ちを贈るギフトとして多く支持されています。それではインタビュー第3弾スタートです♪

 


▼メリアルーム企画チームの森田さん、今回もよろしくお願いします。今回はメッセージローズベアーについて色々聞かせてください!

ベアー飾る
メッセージローズベアー

—–こちらこそ、今回もよろしくお願いします!私の仕事内容については、第1弾で詳しく紹介しているので割愛いたします。

365輪のバラ製テディベア・ローズベアーは、第2弾で井手と馬場が紹介した「Love Book-summer ring-」とはまた違った、繊細な制作技術を要するフラワーギフトです。

ローズベアーは、1輪の小さなバラからクマ(テディベア)へと姿を変身するまでに多くの工程を重ね、1体完成までに8時間以上を要します。1体1体をハンドメイドで作るからこそ出る“テディベアの個性”を、誰もが愛すべきローズベアーとして私たちが仕上げていく職人技など、詳しく知っていただけると嬉しいです。

 

▼私もローズベアの可愛さが大好きです★沢山の人にその魅力が伝わるよう、このブログを通して精一杯お手伝いします!さっそくですが、メリアルームのフラワーギフトには人気商品がいくつもありますよね♪ローズベアーもその1つですが、どのように誕生したのでしょうか?

ダズンローズ

—–メリアルームが皆さまへお届けするアートフラワーギフトには、人気シリーズとして大きく3種類あります。

赤バラシリーズ(赤いバラのアイテム)
プロポーズボックスシリーズ(箱パカアイテム)
シンデレラのガラスの靴シリーズ

赤バラ
赤バラシリーズ人気No.1メッセージローズ

その3シリーズの中でも1番人気なのが「赤バラシリーズ」で、黒箱に入った1本の赤いバラギフトや12本の赤バラの花束などを取り扱っています。スッとのびた1本の赤いバラや花束というとカッコいいスタイリッシュなイメージがありますよね。

創業当初から人気の赤バラシリーズに「可愛くて遊び心のあるバラギフトを仲間入りさせたい!」という想いから、ローズベアーの企画が始まりました。

 

▼確かに!同じバラシリーズでもローズベアーは見た目が「クマのぬいぐるみ」なので、初めて見たとき「可愛い~!!」と思ったのを覚えています。

手に取ったフラワーベア

—–メリアルームのバラは一瞬本物の生花のようにも見えますが、アートフラワー製(造花)です。丈夫で枯れることもなくデザインも自由自在、お客様の声としても「様々な場所(シチュエーション)で渡せる花」として人気を頂いていますよね。

私たち企画チームは、このアートフラワーのメリットを最大限に活かし、ホテル・レストラン・車の中・自宅・旅行先など、お客様がどのような場面においても利用でき感動してもらえるよう、“プレゼントの渡しやすさ”も大事なポイントとしてデザインしています。

ローズベアでサプライズプロポーズサプライズ演出プロポーズ
ローズベアーで人気のお渡し演出☆

ローズベアーについては、“プレゼントの渡しやすさ”はもちろんですが、更に他のどれよりもインパクトとサプライズ性のある演出で渡せるギフトにしたいという想いがありました。

なので「お客様がこうやってプレゼントして、お相手様がこんな風に驚いて喜んでくれたらいいな!」というシーンをより具体的に思い浮かべながら形にしていきました。

電球を持った人

商品化するまでの期間は約1年。2016年1月から企画を始め、同年11月に発売を開始しました。第1弾で紹介した「ガラスの靴 プリンセスローズ」にかかった半年に比べても、ローズベアーは発売に至るまでとても時間がかかりました。

 

▼ローズベアは制作に時間を要するだけでなく、企画も他の商品より時間がかかったのですね。赤バラシリーズは「バラ」の存在感を活かしたデザインが多い中、このベアーは挑戦だったのではないでしょうか?

ウェディングブーケ

—–そうですね。テディベアとして商品化するキッカケは、私の前職であった結婚式などを手掛けるブライダル業での経験からきています。

結婚式で花嫁が持つウェディングブーケを制作していた時、新婦様となる女性から人気だったのが「小さなミニバラをギュッとたくさん集めたブーケ」でした。

その経験から、ミニバラを集めてハート型を作ったり・・・と、バラ全体のイメージを変えられるようなプロポーズアイテムを生み出したかったんです。

バージンロード

ミニバラでテディベアをという着想は、その延長にありました。元々ぬいぐるみとして人気の高いテディベアなので、可愛らしい市販の商品は沢山あるんですよね。

でも、プロポーズや結婚記念日など大切な日としていつまでも記憶に残る瞬間は、バラで作られたテディベアを贈って、特別な演出をしていただきたい。1,000組以上の結婚式をコーディネートさせて頂いた中で、緊張と幸せが入り混じるたくさんの新郎・新婦様の想いを感じてきました。

ベアー

プロポーズも、結婚式と同じくらい緊張する大事な場面です。そんなドキドキの瞬間に、お渡しするプロポーズギフトが「テディベア」だと一目見て分かり、さらに「バラで出来ている」と知ると、愛らしさと高級感と特別感とでプロポーズの緊張からお互いの心が和み、幸せへと繋がるだろうと考えました。

可愛らしいバラ製のテディベアを見つめるお相手様の輝いた表情を見て、「よかった~」と良い意味で緊張がほぐれるような・・。そんなバラギフトでプロポーズをして欲しい!そんな想いで、ローズベアーの試作に取り掛かりました。

 

▼ローズベアは、結婚式を作ってきたご自身の経験から生まれたギフトだったのですね!ミニバラには、どのようなこだわりがありますか?

—–ローズベアーはクマの骨組み(土台)からすべてハンドメイドで作っています。1体の制作に300輪以上のミニバラを使用するローズベア。現在のミニバラはローズベア専用の当社オリジナル品を使用していますが、2016年の販売当初は既製のミニバラを使っていました。

使用するミニバラは約300輪
使用するミニバラは約300輪以上!

既製のスプレーバラ(1本に複数輪の小さなバラが付いている)から綺麗なミニバラを選定し、さらに選定したバラを1輪1輪、ローズベア用に花びらをカットして形成していくという、果てしない工程を行っていました。

その結果、ローズベアーの制作数がほんの僅かに限られてしまい、お客様が「欲しい!」と思ってくださってもお引き受けすることが出来なかったり、プレゼントしたい日にお届けが間に合わないという問題を抱えることになりました。

ハンドメイドで作るバラ製テディベア
1体ずつハンドメイドで制作します

少しでも制作時間を短く・でもクオリティは高く、より多くのお客様へローズベアーをお届けするにはどうしたらよいか?・・考えた結果「私たちの理想のミニバラを1から作る」ということに辿り着きました。

 

▼当初は既製品のミニバラを使用していたのですね。ローズベア専用のミニバラを作る、言葉では簡単に言えますが・・実際はどうだったのでしょうか。

オーダー後にハンドメイドで制作されるバラ
メッセージローズの赤バラ

—–ローズベアーのミニバラは、当社の人気No.1ギフト「メッセージローズ」と同じベルベッド生地を使っています。ただ、バラのデザインは“同じもの”ではないので、ローズベアー用に1から新たに開発しました。

海外ショールームでの「運命の赤バラ」との出逢い(第1弾より)で、私の思い描いた赤バラを生み出すことができ、メッセージローズはメリアルームを代表する人気ギフトとなりました。

その経験から、ローズベアー専用のミニバラも開発できるかもしれない!と前回に続き依頼をしたんです。

左:メッセージローズベア用ミニバラ、右:1本バラ用
左:メッセージローズベア用ミニバラ、右:1本バラ用

前回は大輪のバラが華やかで目を惹くエクアドル産のバラを再現してもらいましたが、今回は打って変わり1輪が数センチという小さなバラがクマ1体で大量に必要だという相談をしたので・・・かなり細かなクオリティを求めたためか、一度はお断りされてしまいました。

それでもずっと諦めきれず、改めて「サンプルだけでも・・・!」と海外まで再交渉に行きました(笑)。オリジナル品の制作は難しくても、試作品だけでも見せてもらえると今後のアイデアが生まれると思いお願いをしました。ようやく想いが伝わり、オリジナル化へと話が進みました。

 

▼森田さんの粘り勝ちですね!そのおかげで今の愛らしいローズベアーが誕生しました★

記念日に贈る極上バラギフト

—–諦めずに熱意を伝え続けて良かったと思っています。メッセージローズと同じく、色・サイズ・素材を全て指定して仕上げてもらいました。

2cm程の小さなバラなのですが、デザインや巻き(花びらの枚数や花びらの重なり方)にもこだわり、少しでも私の理想とするミニバラへ近づけるようにご協力いただきました。

珍しい両面ベルベット

一番のこだわりは「花びらの両面が美しいベルベット」素材であることです。

花びらの表と裏、両面をベルベット素材にすることで、“表裏”の概念が無くなります。そうすると、どの角度から眺めても裏地が見えない(存在しない)ので、どこから見ても美しいローズベアーが完成します。

また、ベルベットは他の生地に比べて温かみのある素材になります。花びら両面をベルベットにすることで、プレゼントを贈る方の温かい気持ちを表現することができ、更にやわらかい・やさしい印象に作り上げることができました!

 

メリアルーム

森田さん、どうもありがとうございました!

今回は、メッセージローズベアーの誕生秘話とこだわりのミニバラが出来上がるまでついて詳しく伺いました♪メッセージローズベアーは、クマの土台となる骨組みから自社で制作し、そこへ300個を超えるミニバラのバランスを見ながら手作業で挿していき、手足の動くバラのテディベアへと完成します。

次回は、365輪のミニバラがどのようにしてローズベアーとして仕上がるのかについて!メリアルームの職人技と制作工程を詳しくご紹介します。どうぞお楽しみに♥